命題2

命題2

 

 

直線が三角形の1辺に平行に引かれるならば、それは三角形の2辺を比例するように分ける。三角形の2辺が比例するように分けられるならば、切り取られた部分の点を結ぶ線は三角形の残りの1辺に平行である。

 

DEBCと平行に引き、ABCの辺の1つとする。

 

BDADに対し同じようにCEAEに対することをいう。

 

BECDを結ぶ。

 

BDECDEが同じ平行線DEBCにおいて同じ底辺DE上にあるため、それゆえにBDECDEと等しい。propositionT.37

 

そしてADEは他の三角形である。

 

しかし等しい三角形は同じ三角形に対して同じ比を持ち、それゆえにBDEADEに対し同じようにCDEADEに対する。propositionX.7

 

しかし同じ高さのもとで、EからABに引かれた垂線のために、BDEADEに対し同じようにBDADに対し、それらは底辺に関して互いに比例している。propositionY.1

 

同じ理由で、CDEADEに対し同じようにCEAEに対する。

 

それゆえにBDADに対し同じようにCEAEに対する。propositionX.11

 

 

次に、ABCの辺ABACを比例して切り取る。つまりBDADに対し同じようにCEAEに対するとする。DEを結ぶ。

 

DEBCと平行であることを言う。

 

同じ作図で、BDADに対し同じようにCEAEに対するから、しかしBDADに対し同じようにBDEADEに対し、そしてCEAEに対し同じようにCDEADEに対し、それゆえにBDEADEに対し同じようにCDEADEに対する。propositionY.1propositionX.11

 

それゆえにBDECDEのそれぞれはADEに対し同じ比を持つ。

 

それゆえにBDECDEと等しく、そしてそれらは同じ底辺DEの上にある。propositionX.9

 

しかし同じ底辺の上にある等しい三角形はまた同じ底辺の上で平行線の間にある。propositionT.39

 

それゆえにDEBCと平行である。

 

それゆえに、直線が三角形の1辺に平行に引かれるならば、それは三角形の2辺を比例するように分ける。三角形の2辺が比例するように分けられるならば、切り取られた部分の点を結ぶ線は三角形の残りの1辺に平行である。

 

                                     証明終了

 

 

 

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